お母さん

患者さんが予約にみえました。急にお母様が亡くなり、葬儀の準備に追われているとのこと。葬儀の二日後に指圧を予約されました。
Oさん「ショックで眠れないんだ。指圧にくるまで絶対倒れないで頑張る」
その後、葬儀に参列した人に聞くと、参列者が数百人の葬儀の喪主をりっぱに務めていたそうです。
予約の日にOさんが、憔悴した顔で、それでもしっかりとした、足取りでいらっしゃいました。
指圧をしようとすると、うつぶせに寝たOさんのまわりは、やさしいやさしいエネルギーでくるまれていました。フォーカスすると、おそらく亡くなられたお母様であろう、老婦人でした。たぶん葬儀が終わるまで息子が倒れないよう、ずっと守っていたのだと感じました。
大城(息子さんになにか伝えたいことがありますか?)
老婦人はなにも答えず、いとおしそうに、いとおしそうに、そしてたのもしそうに、息子の顔を見つめていました。
大城(お気持ちはわかりますが、何事もタイミングが大事と思います。この施術が終わるまでに、本来の光りにお戻りください)
と光りの道筋を示しました。
今度は大きくうなずかれ、施術のなかば、すうっと上に昇られました。