ひめゆり

ドキュメンタリー映画「ひめゆり」をみてきました。三年前に製作されたもので、沖縄戦で傷病兵の看護活動をした元女学生の証言を集めたものです。今は70代の女性たちです。
きれいな沖縄の海をバックに、きれいなファッションで証言者は語ります。けして悲惨な状況や感情を押し付けるのではなく、物語のようにたんたんと防空壕の中を説明しながら歩きます。
証言者には祝福のエネルギーが降り注いでいました。残念ながら亡くなった女学生たちの思いも届いていました。
あなたが太陽のしたを歩いていることがうれしい
生きていて笑顔でいてくれることがうれしい
すてきな服をきて、おしゃれを楽しんでくれてうれしい
証言者達は今、語ることで平和の大切さ、命の大切さを人に伝える、それを生きがいに活動を続けて、とても生き生きとされていました。
沖縄に行くと言うと、「では戦跡やひめゆりの塔にも行ってください」と、ときどきすすめてくださるかたがいます。たいてい喪中のようなオーラを背負って生きている方です。亡くなった気の毒な人々にフォーカスしすぎているように感じます。
喪中を背負って生きるのでなく、子孫が平和の世の中で太陽の下を元気に歩いていることが供養になると思います。