パカポコパカポコ

治療室の窓側は、歩道があり、その向こうは、コミュニティー通りという道路です。
窓は、縦長のブラインドが下がっていて、昼間は少し日が入るくらいあけてあります。一日いろいろな風景が見えます。子供たちの下校の声、自動車やバス、犬の散歩、近所の奥様たちの立ち話、いろいろな音が聞こえます。BGMのような感じです。
午後の日差しのなか、施術していました。なんとなく、外の音に気をとられました。
きゃっきゃきゃっきゃ、ぶーっ、わんわん、けらけら、がちゃがちゃ・・・・パカポコパカポコ
(!!パカポコ??) 
窓のブラインドの向こうの、歩道のジャスミンの垣根の向こうに・・・・
お馬さんが立ち止まっていました。お馬さんと目が合いました。
「う、うまです」思わず患者さんに言いました。
患者さん「へーめずらしいわね。獣医大が近いからね。」
馬はまたパカポコパカポコ立ち去りました。誰かが綱を引いてるはずなのに、よく見えませんでした。去年の春、ジャスミンの花の良い香りもしていたころの話です。