素足で散歩

治療院の近所に94歳と85歳の夫婦がいらっしゃいます。
奥様がときどき指圧にいらっしゃるのですが、毎回一時間の間に今までの人生をかたり、94歳の夫の愚痴を言って、すっきりして帰ります。
奥様「主人は耳が遠くて全然会話にならんとです。もういらいらします。食事を作ってくれるのは助かるけど、息子が好きな魚料理ばかりでね。足がよたよたしとるで、見ていて危なっかしくてね。」
今日は違いました。おとといご主人がころんで骨折して、救急車で運ばれました。
これから入院先に着替えを持っていくところとのことでした。
奥様「主人がおらんとさびしかです。あんな頭の良い、料理の上手な人はめったにいない、ありがたか人です」
ちょっとしょんぼりしています。
昔見た「素足で散歩」という洋画を思い出しました。
詳しいことは忘れましたが、恋人どうしがけんかして、別れるかどうかもめて、最後は仲直りします。
仲直りしたときの場面で、
「きらいになった時だって、愛していた!」と彼女を抱きしめて、ハッピイエンドです。
なんとなく似てる♪ベストカップルだわ♪