子どもの時から私は精神面が弱く、なんとか強くなりたいと、さまざまな勉強や修行をしました。なかなか強くはなれませんでした。
15年前修行中、霊障にのまれて自分を見失い、自殺未遂をおこしました。
死にそこない、ふらふらと歩いていて、井の頭動物園にたどりつきました。
たぶん大好きなゾウの花子さんに会いたかったのだと思います。
入口の機械でチケットを購入し、門をはいると係りのおじさんが、じいっと心配そうに私の目を覗き込み、「こんにちは」と声をかけてくれました。
その目は『あなたは大切な人です。あなたの存在を祝福しています』と語っていました。
パチッと何かがはじけて正気に戻りました。
「私は生きていていいんだった!存在していて良いんだ!」
とまるで催眠術から覚めるように、本来の自分に戻れました。
その後どんどん強い人間に変われました。
人を癒すとはそういうことだと思います。
『あなたの存在を祝福しています』という心で関わること。
なにかアドバイスするとかでもなんでもなく、まるごと人を認めて祝福して接することで人は立ち直ると思います。