道元禅師のお袈裟

その日は、道元さんのお袈裟が、一年に三日だけ、所有するお寺に里帰りする日でした。
(いつもは県立美術館にあります)道元さんは、約800年前、仏道を身につけるための修行の場である永平寺を建立された方です。
仏像の前にお供えしてあるお袈裟からは、どっしりとしたきらきら輝くエネルギーが湧き出ていました。圧倒されるパワーに、道元さんの情熱は今も健在なんだ!と感動して見入ってました。
ご住職「触れてもいいですよ」と、白い手袋を貸してくださいました。
手袋をはめて、触ってみました。ふわっと柔らかい感触とともに、体がしゅわしゅわと反応しました。
「さあ、ここからまた出発しよう!」私の心の奥から声がしました。
お寺の階段を降りる時に、私はなぜか黒い袈裟をきていました。(ビジョンです)
お寺から帰宅すると、私のお気に入りの座椅子で、お坊さんの霊が座禅していました。
(部屋の浄化が必要だね♪)と窓をあけて空気を入れ替えました。
なんとなく邪魔したくなくて、私は向かいの両親が来た時使う座椅子に足を投げ出して座り、
道元さんの本を読んでいました。
ふっと目の前に黒い袈裟があり、見上げると、お坊さんの霊が叉手(胸の前で左手の甲を右手の平で隠します。)して立っていました。
(座禅の休憩に歩くのかな・・・)
2,3歩進んで消えました。
dougen.jpg