お不動さま

突然母が脳出血で入院になり、リハビリ施設で歩行訓練のため、しばらく留守になりました。90才を過ぎるといつ何があってもおかしくないのですね。

姉は穏やかに落ち着いてるので、遠出しました。(パニックになるといけないので、脳出血のことは教えないことにしました。歩行訓練で入院していることだけ伝えました。)

成田山新勝寺、前泊して朝一番の護摩焚きにお参りしました。

朝5時、本堂にあがったらお坊さんが声をかけてくれました。『時間があったら、お本尊様のすぐそばに座りなさい』5時半のお勤めまでに足が痺れてひっくりかえる気がしました。でもご好意に感謝して、一番前に正座しました。熱心な地元の信徒さんらしき男性が、数人私の斜め後ろにきて座りました。その人達が少ししたら正座をくずしてあぐらになったので、私もあぐらにしちゃいました。ほっとしました。

カッカッカッカッと、大きな下駄の音がたくさん遠くから近づいてきました。お坊さんが10数人本堂にあがり、ずらっとならびました。

一緒にお不動さまのご真言をお唱えしました。護摩焚きの炎をながめていたら、心の奥があたたかく癒されました。

御勤めが終わり、お坊さんがたがまたカッカッカッカッと下駄を鳴らしながら、他のお堂に向かいました。

はじめに声をかけてくれたお坊さんが『お不動さまの綱を手で触りながらお願いしなさい』と教えてくれました。

ご本尊とつながっている綱をさわりながら『お不動さま!私がんばる!』と合掌しました。

ホテルに戻り、朝のバイキングをもりもりいただきました。

元気になりました!

二日後くらい、何も知らないはずの患者さんからのメールにずっと知りたかったことが書いてありました。お不動さまからアドバイスをいただいたのだと感じました。

すべてに感謝しかないなあと、ありがたくてたまらないです。